SHICHIGOSAN / AGE
七五三は数え年と満年齢、
どちらで撮る?
同じ「3歳の七五三」でも、当日の月齢は最大で2年近く違います。写真としてどう違うのかを、出張カメラマンの目線でまとめました。
どちらが正解ということはありません迷ったときの考え方
小さい今の姿を残したいなら数え年、しっかりした姿を残したいなら満年齢。その選び方で十分です。暦の決まりごとより、お子さまの様子とご家族のご都合で決めていただくほうが、結果的にうまくいきます。
七五三のお祝いには、数え年(生まれた年を1歳と数え、正月ごとに1つ増える)で行う方法と、満年齢で行う方法があります。どちらでも構いませんが、11月時点での実際の月齢はかなり変わります。
| 数え方 | 生まれ月 | 11月時点の月齢 |
|---|---|---|
| 数え年で3歳 | 1〜3月生まれ | 満2歳8〜10か月ごろ |
| 数え年で3歳 | 12月生まれ | 満1歳11か月ごろ |
| 満年齢で3歳 | 12月生まれ | 満3歳0か月ごろ |
| 満年齢で3歳 | 1〜3月生まれ | 満3歳8〜10か月ごろ |
つまり、同じ「3歳の七五三」と呼ばれるお祝いの中に、満1歳11か月から満3歳10か月までのお子さまがいることになります。この2年は、発達の段階としてはまったく別です。そしてその差がいちばん表に出るのが、着物を着て神社で1〜2時間過ごすという、まさに七五三の当日です。
早生まれのお子さまほどこの幅が大きくなるので、迷われる方が多いのも自然なことだと思います。
足元のこと草履が履けないことがあります
意外と当日になって困るのが草履です。満2歳前後だと、鼻緒が痛くて歩けない、脱げてしまう、そもそも履くのを嫌がる、ということが珍しくありません。参道が砂利の神社では、結局ずっと抱っこで移動することになります。
- 靴型のセットを選ぶ。最近はスニーカー型・ブーツ型など、草履ではない足元がセットになった被布も出ています。レンタルを選ぶ段階で確認しておくと安心です。
- 履き替える前提で持っていく。写真を撮る場面だけ草履、移動は履き慣れた靴、という運用でまったく問題ありません。
- 足元が写るカットと写らないカットを分ける。抱っこのお写真や上半身のカットでは足元が入りません。撮影の組み立てでカバーできる部分です。
草履が履けないこと自体は、写真の出来にはほとんど影響しません。むしろ、履けない草履を無理に履かせて機嫌を損ねるほうが、その後の撮影に響きます。履き替えていただいて構いませんので、当日は遠慮なくおっしゃってください。
小物の使い方が変わります反応する子を撮るか、遊ぶ子を撮るか
吹き戻し、紙風船、和傘といった小物は七五三の撮影でよく使いますが、年齢によって使い方そのものが変わります。
| 小物 | 満2歳前後 | 満3歳 |
|---|---|---|
| 吹き戻し | まだ吹けないことが多く、持っている姿を撮る形になります | 吹けるので、伸びた瞬間の表情が撮れます |
| 紙風船 | 潰したり投げたり。それはそれで良い表情が出ます | ついたり手渡したり、やりとりのある写真になります |
| 和傘 | 重くて持てないので、支える形になります | 自分で持って歩けます。回すこともできます |
| 千歳飴 | 袋を持っていただく程度 | 持ってポーズを取れます |
まとめると、満2歳前後は「小物に反応するお子さま」を撮り、満3歳は「小物で遊ぶお子さま」を撮るということになります。どちらが良い悪いではなく、撮れる写真の種類が変わります。
小さい今しか撮れないもの満3歳が有利とは限りません
ここまで読むと満3歳のほうが良さそうに見えるかもしれませんが、そうとも限りません。
満2歳前後には、満3歳にはない姿があります。ふっくらとした頬、たどたどしい歩き方、被布に埋もれるような小ささ。これは1年経つと撮れません。きちんと撮りやすいのは満3歳、今しかない姿が残せるのは満2歳前後という関係です。
ご兄弟がいらっしゃる場合は、上のお子さまと同じ年に済ませたい、逆に別々にしっかり撮りたい、といったご事情もあると思います。そうした都合を優先していただいて大丈夫です。
よくあるご質問
七五三は数え年と満年齢のどちらで行うべきですか?
どちらでも構いません。地域や家庭によって考え方が異なりますが、現在はご都合に合わせて選ばれる方がほとんどです。写真という点では、小さい今の姿を残したいなら数え年、しっかりした姿を残したいなら満年齢、という選び方をされると迷いにくいと思います。
早生まれの場合、数え年だと何歳くらいになりますか?
数え年で3歳のお祝いをする場合、11月時点の月齢は1〜3月生まれで満2歳8〜10か月ごろ、12月生まれだと満1歳11か月ごろになります。同じ学年の中でも2年近い幅が出るため、早生まれのお子さまほど迷われる方が多くなります。
2歳で七五三を撮るのは早すぎますか?
早すぎるということはありません。機嫌が続く時間が短めなので、撮影は短時間で要点を押さえる組み立てにします。ふっくらとした頬や被布に埋もれるような小ささは、1年経つと撮れなくなる姿でもあります。
草履を嫌がって履けない場合はどうすればいいですか?
履き替えていただいて構いません。写真を撮る場面だけ草履にして、移動は履き慣れた靴にする方が多いです。最近はスニーカー型やブーツ型の足元がセットになった被布もあります。抱っこのカットや上半身のカットでは足元が写らないため、撮影の組み立てでもカバーできます。
小物を使った撮影は何歳からできますか?
年齢によって使い方が変わります。満2歳前後だと吹き戻しはまだ吹けないことが多く、持っている姿を撮る形になります。満3歳になると吹けるようになり、和傘も自分で持って歩けるので、遊んでいる場面として撮れるようになります。